眺めをデザインし、
緑を守り育てる。
植物は私たち生命にとって欠かせない存在です。二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するといった物理的な役割だけでなく、春の新緑や秋の紅葉は目を楽しませ、夏は木陰の涼しさをもたらし、落葉した冬は私たちに暖かい陽射しを届けてくれます。大きな木から自然の偉大さを感じ、小さな花から生きる元気をもらいます。
植物は自然そのものです。しかし、私たちが手を加えたときから、植物は私たちとともに生きていかなければなりません。街に暮らす私たちにとって、植物はもっとも身近な自然です。その植物を適切に手入れし、植物のある景観を維持する。生き生きとした植物が、潤いある豊かな暮らしの場を生み出します。
緑と向き合う仕事。
豊かな緑の風景をつくるには、植物の知識だけでなく、
気温や湿度、土壌や水、陽射しや風など、その場所の環境をよく理解し、
長期的な環境の変化を予測したうえで計画する必要があります。
庭づくり
や緑化する目的、将来のイメージなどをお聞きしたうえで、
新規の造園計画から既存の庭のメンテナンス、再生まで、
予算に応じたプランをご提案します。
色彩のガーデン。
私たちが庭づくりをおこなううえで大切にしていることは、
オーナーの方が、その庭にどんな役割を求めているかです。
たとえば、レストランの庭と病院の庭では、庭に求める性格が異なります。
レストランの庭は食事を美味しく、楽しくする効果が求められ、
病院の庭には患者さんの心を癒す、園芸療法的な効果を求められたりします。
庭に対する想いを共有し、そこにしかない庭をデザインします。
自然治癒力を高める。
樹木は環境のちょっとした変化に敏感に反応します。
葉の大きさや量、枝振りや幹の状態など、不調のサインはあちこちに現れます。
目や耳、手を使って診断し、各々の症状にあった手当を施すとともに、
大切なことは、樹木本来が持つ自己治癒力を高めることです。
樹木そのものの治療と回復だけでなく、環境の回復こそ私たちの仕事です。